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なぜ短期間の超低糖質ダイエットはリバウンドするのか?

2015年10月21日





テレビなどで痩せて筋肉の筋が見えるまでになっている人を見たことがあるとおもいます。確実に短期間での減量は成功します。しかしリバウンドの運命は避けられず元以上に体脂肪が増します。あのテレビで見た人たちの1年後を見たことがあるでしょうか?実際にALPHAGYMには高額の炭水化物ダイエットジムで一時的な減量に成功し、ジム卒業後のリバウンドに頭を悩ませているお客様が多い事実があります。

ではなぜリバウンドの運命を避けられないかを説明します。

炭水化物は上記の通り人のエネルギー源として必要なものです。しかし1日の目安摂取量を超える摂取もしくは単糖類(甘いお菓子)などの血糖値を急激に上げ、脂肪になりやすいものを過剰摂取すれば体脂肪蓄積となります。

ですが、炭水化物不足を続けていると炭水化物の変わりに脂肪、タンパク質がエネルギー源の主役になってきます。

脂肪がエネルギー源として消費されるのは喜ばしいことですが、問題は本来身体を作るための栄養素であるタンパク質までもがエネルギー源として消費されていることです。言い換えれば脂肪を消費し、身体を構成するもの(筋肉など)までも取り崩して痩せているということです。テレビで見た身体はマッチョな身体になったのではなく、皮下脂肪が落ちて筋張っているだけで筋肥大は起きていません。(世間一般でよく誤解されているのは、筋トレしとけば筋肉がつくということです。筋肉がつく条件は筋トレ、必要な栄養素、休息が揃ったときだけです。)

上記で示した通りタンパク質(ここでは筋肉に限定して話しますが)の合成には一定のエネルギー(カロリー)が必要です。実際医療の現場で使用される点滴や、経腸栄養剤にはタンパク質の合成を促せるだけの、タンパク質以外の栄養素を含め、タンパク質との比率が記載されています。

人は1日の摂取カロリーの半分程を炭水化物に依存していますから、それらを急に摂取しなくなるわけですので身体は急激な飢餓状態に陥り、筋肥大(タンパク質の合成)など起こるはずもなくむしろ、筋肉などのカロリーを大量に必要とする器官は積極的に排除されます。したがって体脂肪が落ち、筋肉も落ち、基礎代謝も落ちた痩せ体型の完成です。

基礎代謝は筋肉量に比例するといっても過言ではありません。

事実、身体は絶え間なく生命を維持するためにカロリーを消費しながら、脳、心臓、その他内臓、筋肉を維持していますがこの中で意図して鍛えられる(カロリー消費の増大を図ることのできる)のは心臓をふくめた筋肉だけです。

言うならば筋肉はカロリー(脂肪、炭水化物)を食う、鍛えられるエンジンなのです。しかしいくら運動をしても筋肉の合成に必要なカロリーを摂取できず、ましてや急激な飢餓状態になれば筋肉などのカロリーを消費し、ただちに生命維持に関わらない器官は、排除されます。動物はこのようにして急激なカロリー不足に対応する本能を持っているからこそ、狩猟の時代から生き延びてこられたのです。しかしこの減量法ではこの本能がジム卒業後に邪魔をするのです。

短期間で一時の成功の後に成功以前より苦労を終わりなく味わうか、それよりは結果が出るまで少しかかりますが、その後の苦労を味わわない生活を送るか選択権はあなたにあります。

あと一つ選択肢があるとすれば金輪際、炭水化物との縁を切ることでリバウンドから逃れられます。それと同時に家族との食事、友人との食事とも縁を切らないといけませんが…

炭水化物に限っては「及ばざるは過ぎたるが如し」

この文章を打っている間に私はブラックサンダー(チョコ菓子)を2つ食べてしまいました。チョコレートは止められない     笑



 

しかし皆さんの知っている私は決して肥満ではないはずです。(23歳の頃は体重90㎏手前、体脂肪率30%超えで、垂れた腹に汗をかき白衣の下のベルトのバックルを錆びさせて破壊、その後当時お付き合いしていた彼女にフラれ…今はむしろカロリーを取らなければすぐに痩せてしまいトレーナーとしての身体の維持に必死で食べるようにこころがけています。)

だからこのような減量はする必要はありません。

最後に、第二次世界大戦中、極端な食事制限で減量をし、世界で初めてリバウンドを実証した人体実験を紹介します。世間一般にはリバウンドといいますが、のちに生理学ではこれを「ヨーヨー現象」または、「ウェイトサイクリング現象」と呼ばれるようになりました。

 

 

《ミネソタスタディ(半飢餓実験)》

32名の健康なアメリカ軍人を対象に24週間にわたり推定必要エネルギーの20~60%の食事(極端なカロリー制限)をして体組成を観察しました。

その結果なんと体重は平均して23%減少しました。このとき最も減少したのが体脂肪で、65%減少。除脂肪体重(全体重から体脂肪を差し引いた体重、骨・筋肉・内臓などの重さ)は17%減少。その後、普通の食事にして16週間かけて元の体重に帰っていきます。しかし、この実験の最大の特徴はこの後の結果です。

それは、体脂肪量は実験前より多くなりましたが、除脂肪体重は20週間後でも元に戻らなかったということです。これをヨーヨー現象、ウェイトサイクリング現象といい、極端な食事制限におけるリバウンドを繰り返す現象を人為的に再現した実験です。

このことから考察できることは一度極端な食事制限で飢餓状態を身体が経験すると、本能的に次の飢餓に備えて体脂肪をより備蓄しようとし、エネルギーを大量に消費する筋肉などをできるだけ減らそうとする動物として本来持っている機能を発揮したことによるものです。この現象に陥ると脂肪が増え、筋肉が減るため基礎代謝が低下し同じ食事をしても体重が増えるのです。

皆さん、テレビCМでよく見るあの高額ジムが頭をよぎったことでしょう。最初に、あのCМに出ていたタレントさんたちの現在の姿が絶対に表舞台に出ないのはなぜでしょうか?

野生の動物は身体的弱者がエサになりますが、人間は知識を持たない者を巧みに鼓舞しエサにする者がいます。

人の心理として目先の利益に目がくらむものです。急がば回れ、焦らず、確実なものだけを手に入れましょう。身体との付き合いは一生です。着たい服を選ぶのと同じで身体もなりたいように選びましょう。そして、一生もののファッション(身体)を自分で手に入れるのです。