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アルファ ジム ~面白い社会現象~

2015年10月30日





先日「加工肉を50g摂取し続けると大腸ガンの確率が18%増になる」というニュースを見た方も多いでしょう。
率直にどう感じたでしょうか?「ヤバい…ハム、ソーセージは控えよう!」と思ったでしょうか?
このニュースはもちろん朝の情報番組でも取り上げられていましたし、いつもの通り主婦への街頭インタビューも行われ、「ハム、ソーセージは好きだけど控える。」という意見がほとんどだった。

そうなると勿論街の肉屋に閑古鳥が鳴くようになり、その様子も報道された。(こんなときはメインデッシュが魚に変わり魚が売れるのかな?なんて考えていましたが…)
WHOが発表したことですし、毎日の食にこだわりをもった主婦が恐れるくらいだからどのくらいヤバいことか、食にこだわりをもった弁当男子の愛甲が考えてみました。

そもそも一生で大腸ガンと診断される人の確率をご存じでしょうか?  正解は7.4% 
言い換えれば100人いたら7.4人くらいは死ぬまでに大腸ガンと診断されるということです。
それが今回加工肉を摂取し続けるとリスクが18%増しになるということは 7.4(人)×1.18(18%増)=8.732
ということは…加工肉を摂取し続けると一生で大腸ガンと診断される人の確率が7.4%から8.7%になるということ。
この数字をどうとらえるかは個人の感じ方次第でしょう。
ニュースを聞いて瞬時にこの計算をしてインタビューを受けた主婦の方々は、「ハム、ソーセージは好きだけど控える。」と言ったのでしょうか?

人は時に数字マジックに操られると感じます。
「他社製品より〇〇が120%増し!」=2.2倍増し。そもそも他社の〇〇は一体どれだけ入ってんだ?

「〇〇100個分のビタミンC!」→そもそも〇〇にどんだけビタミンCがあるんだ?

鳥インフルエンザの報道→「鶏肉好きだけど鶏肉食べない!近づかない」 いい心がけでしょう。しかし鳥インフルエンザで死亡する人は世界では去年1人。対して交通事故で死亡した人は125万人。数字マジック的に言えば、あなたが鳥インフルエンザで死ぬより交通事故で死ぬほうが125万倍確率は高い。だから合理的に言えば鳥インフルエンザ対策なんかより交通事故に気を付けたほうがいい。

このように「ガン」「エボラ」はたまた「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などなど(これらを私は”引き付けワード”と呼んでいます。)のワードと数字が重なると、人の印象には実態よりも大きくも、小さくもうつる。これらをうまく活かしてモノを買わせている企業も結構多いですし、実際うちにもこれらを駆使した営業をかけてくる営業マンもいます。(最初のうちは乗っかってあげていたが、最近は面倒になって食いつかないようにしていますが…)
だから人は”買っている”つもりでも実際は結構このような作用が働かされて売り手側に”買わされている”状態も多いのです。
そして最初に抱いたイメージとマイナスの格差がありすぎると買わなくなり忘れていく。

このように今回”ハム、ソーセージ恐怖症”になった方々も3年後くらいにはすっかり忘れて「おいしいわ~」なんて言って食べてると思います。
「BSE」、「外国産」、「肉骨粉」を聞いて”牛肉”恐怖症になった方々も今では外国産「熟成肉」に舌鼓している。それどころかTPPで”これまでより安く牛肉たべられる!”なんて声も聞いたこともあるでしょう。
だからお肉屋さん!今耐えて頑張ってください。
お魚屋さん!調子がいいのはお肉屋の客が一時的に流れてきているだけかもしれませんよ。
まあクリスマスだ、年末だなんて言ってるうちにまた均衡がとれてくることでしょう。

以上、筋トレ屋の私にはあまり関係のない話でした。