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トレーニングとは関係なく…思い込みを捨てたときⅡ~ブラックパールの場合~

2015年12月26日

こんにちは。

鹿児島 アルファジム トレーナーの愛甲太樹です。

今回もまた、トレーニング・筋トレには関係ありませんが…前日の「思い込みを捨てたとき得をする」の続きだと思っていただければ。

タイトル通り、宝石店で見るブラックパール=黒真珠のことについて。

ブラックパールは、大きさや品質によりますが結構いい値段しますよね。おおよその価格はネットで検索すればでてきます。

今でこそブラックパールは宝石の仲間入りをしていますが、かつては全く価値のない、ほぼタダ同然で扱われていたことをご存知でしょうか?

信じられませんよね?黒真珠ネックレスが今や20~30万円が相場ですから。

なぜ、タダ同然で扱われていたブラックパールがここまで価値あるものに成長できたのか?

需給バランスが崩れたわけでもなく、お察しの通りここでも「思い込み」の力が働いたのです。かつての宝石商人が上手に消費者に「思い込ませて」現在のブラックパールの地位があるのです。

ブラックパールが多く採取されるところは、東南アジア。しかも結構豊富にあってなおかつ、当時はまだあまり認知されていなかったからなおさら。現地の方々しか利用していなかったという。

これにアメリカの商人が目をつけ、アメリカで売り出そうとした。結果どうだったか…

まず取り扱ってもらえる宝石店がなかなかみつからない。それもそうでしょう。

当時ブラックパールに下された評価は、「鉛の玉と変わらない。」という評価。

今でこそ、私たちは宝石としてブラックパールは見られていますが、初めて見た人には宝石として見るという前提がないので「鉛の玉」とみられても仕方ないでしょうし、そう言われると鉛の玉っぽくみえますよね。

仕方なしにその ”ブラックパール” とやらを置かせてもらえる店をニューヨークで見つけた。しかしここに至っても、やはりブラックパールの評価は「鉛みたいだけど一応は真珠」というポジション。

だからこの宝石店は店の端っこに、ほぼタダ同然で陳列した。そうすると、どうなったでしょうか。

アメリカのセレブの集まるニューヨークの宝石店。セレブたちは、ほとんど初めて見る ”ブラックパール” 。しかもほぼタダ同然で置かれている。あなたならどうするでしょうか?

「タダ同然で置かれているブラックパールなら買う!」

そう答えたなら思い込みに毒されている。

ニューヨークのセレブたちが下した評価は…やはり「鉛の玉」、「鉄砲の弾」といった評価。

セレブたちの中に、高価のなものを買うということがステータスであって買わなかったという要因もあるが、やはり宝石店がくだした「鉛のよう」という評価は変わらなかった。

タダ同然の価格で売り出しても、物珍しさに見ては見るものの、買わないのです。

どうすれば売れると思いますか?

また、ただ売るのではなく、ほかの宝石より高く売る方法を考えていただきたい。

答えは意外なほど簡単なものだった。

それは…

まず、ブラックパールを店の一番目立つところに、ブラックパールだけを展示する。

次に、そこに置かれたブラックパールの値段を、他の宝石よりも高値で表示する。

極めつけは、とあるハリウッド女優にコマーシャル料を払い、ブラックパールを身に着けてもらってポスターにし、宝石店に掲示する。

そうすると、どうなったか?

なんと、タダ同然では売れなかったのに、他の宝石より高値になったとたん話題沸騰、買い求めるセレブが押し寄せた。これでブラックパールは現在の ”宝石としての地位” を手に入れたのである。

しかも「鉛の玉」「鉄砲の弾」から ”怪しく輝く真珠” という評価にかわった。ブラックパール自体は何も変わっていないのに…

経済学の面から見てもかなり合理性の欠いた結果でしょう。同じ物が” タダみたいな値段” と ”他の宝石より高値” で売られた場合どちらが売れるか?あなたなら同じ物をどっち値段で買うでしょうか?

もちろん同じものなら ”タダみたいな値段” で買いたいでしょうし、売る側になって考えても ”タダみたいな値段” で売れないものを他の宝石以上に値上げすればもう見向きもされないと思わないでしょうか?

しかし、現実世界では逆が起こったのです。

ここでどのようなことが起こったかというと…

まず、初めて見るものに対して何の先入観も持たない宝石店は、 ”見たまんま” で見た目を評価した。そして宝石店は、しぶしぶタダ同然の値段で、しかも店の端に陳列。

ここで初めてブラックパールを見たセレブの方々も ”見たまんま” で見た目を評価したと同時に、価格を見ることになる。その逆もありうる。価格を見てそのあとモノを見る。

そうすると、「見た目が悪いから、それはタダ同然でしょ」「この値段のものなら、こんなものか」となりそこの時点では、まだブラックパールは ”見た目” ”陳列場所” ”価格” のおかげで、「鉛の玉」。

しかし、最高の ”陳列場所” に、最高の ”価格” に加え ”ハリウッド女優御用達” であるかのポスターのおかげで、ついには 「怪しく輝く真珠」に変身を遂げて現在にいたる。何度も言いますがブラックパール自体は物質的に何も変化していない。

このように、消費者に「ブラックパール=高級品」の思い込み、イメージを植え付けることに成功したのです。この事実を知れば、如何にモノ自体ではなく、作為的に作られた状況に自分のイメージが翻弄されるかがわかるでしょう。

民間テレビ局の放送する番組は、スポンサーのお金によって成り立っている。だから、スポンサー企業のいいところだけを、放送する。スポンサー企業に有利になるよう視聴者を誘導する。しかし視聴者はそう見ない。

テレビで出ていたのだから間違いない。となる。

有名タレントが宣伝する化粧品も、そのタレントが、その化粧品を使っているからでも、気に入っているからでもない。ひたすら給料をもらいながら仕事としてテレビに出ているだけ。同じものでも、訪問販売ならまず手に取ってもらえない。同じ物でも…

男性にはもっとわかりやすく。

飲み屋のお姉さんは、あなたに会いたくてメールを送っているわけではない。そんなはずはない!というなら、かたくなに店に行かずに、ひたすらプライベートでお茶なり、食事なり誘ってみればいいでしょう。まず、間違いなくうまく店に誘導される。

逆に、店に日参してみればどうか?お茶くらいなら間違いなくのってもらえるでしょう。これを知ってか、知らずか連日連夜通いに通いつめ、更に ”延長先生” と呼ばれるようになって、お姉さんをお泊り旅行誘い出すことに成功した猛者も知っている。

彼曰く「彼女は俺に惚れている。会うたびに好きになってくれる。」…らしい

飲み屋の例のごとく状況を把握しないことで一時的に幸せを感じられることもあるが、自分の思い込み、取り巻く状況を把握できることに越したことはないでしょう。

それを知って、判断するのと、知らずに判断するのと、どちらのコースを選びたいでしょうか?

今一度周りを見渡してもいいかもしれませんね。