
こんにちは!
鹿児島のパーソナルジム アルファジム パーソナルトレーナーの向高です。
今回は、「セカンドミール効果」について解説する。
セカンドミール効果とは、GI値の提唱者であるジェンキンス博士(トロント大学)が最初にとる食事(ファーストミール)が次にとった食事(セカンドミール)の後の血糖値にも影響を及ぼすことを「セカンドミール効果」と定義し、提唱したもの。
実際に、豆類でセカンドミール効果を調査した研究では、
1日の1食目を「大豆焼菓子・米菓子(せんべい)・水のみ」の3つのグループに分け、3時間後に3グループとも同じ市販栄養食品を食べる実験を行った。
この実験は、豆類は食物繊維を含み、米菓子は食物繊維をほとんど含まない、水のみの場合は何も食べないというようにグループ分けをし、それらが食後の血糖値の上昇に関係するのか否かといった実験だ。
結果は、
大豆焼菓子を食べたグループは、1回目の食後だけでなく、2回目の食後60分以降、米菓子(せんべい)や水のみ(何も食べない)グループより血糖値が低くなった。
これは、食物繊維を含む大豆によるセカンドミール効果によるものと考えられる。
しかし、その一方で、朝食に大豆製品を摂取した場合と大豆製品を摂取しない場合と比較した実験では、食後の血糖値の上昇を抑制する効果は見られず、セカンドミール効果はなかったといった報告もあり、
セカンドミール効果に関して、明らかになっていないことも多い。
セカンドミール効果が表れなかった原因として、朝食の量や他の栄養素が関与したのではないか?
と推測されている。
とはいえ、大豆製品に限らず、食物繊維を多く含む食材を用いて、最初の食事で血糖値の上昇を抑えると、2回目の食事後の血糖値を改善するという報告も世界中で数多くされている。
セカンドミール効果に肯定的な実験結果は多いが、否定的な実験結果もあるのは事実であり、
(今回の題材であるセカンドミール効果について逸れてしまうかもしれないが)
例え、セカンドミール効果がないと仮定しても、
暴飲暴食を避け、糖質が少なく、食物繊維を多く含む食事が食後の血糖値を緩やかに上昇させるのは明らかで、ダイエットに絶大な効果を発揮するのは間違いない。
ダイエットに励んでいる方には、セカンドミール効果が期待できなくても、食物繊維を多く含む食事または低GIの食事は、日常から心がけて貰いたい。
勿論、セカンドミール効果に肯定的な実験が多いことから、
十分にセカンドミール効果も期待できる。
やって損はないだろう。
ご存じの方も多いと思うが、少しだけおさらいすると、
血糖値が急上昇してしまうとインスリンというホルモンが過剰に分泌されてしまい、そのインスリンが血中の糖分を脂肪にかえて体にため込んでしまうという
ダイエットに励む方には、避けたい作用をもっているのだ。
これを食物繊維を多く含む食材であったり、低GIの食材を摂取することにより、
血糖値の急上昇を抑制し、インスリンの過剰分泌を防ぎ、
結果、太りにくく痩せやすくなる。
例え、同じカロリーであってもこの食物繊維や低GIの食材といったものが多いと太りにくくなる。
なぜなら、カロリーは同じであっても、血糖値の急上昇によるインスリンの過剰分泌から体に脂肪をため込みやすくしてしまう作用を抑制することができ、脂肪が蓄積されにくくなるからだ。
「低糖質ダイエット」や「先にご飯といった糖質ではなく、サラダやスープから食べ始めるといったダイエット法」も
本質は、血糖値の上昇をどれだけ抑制できるかにあり、
インスリンの過剰分泌を防ぐための手法といえる。
それが、その食事だけでなく、次の食事でも血糖値の上昇を抑制してくれるのであれば、
ダイエットに励む方にとって、強い味方になるだろう。
ぜひ、取り組んでもらいたい。
体重計に乗るのが楽しみになるはずだ。
ALPHAGYM パーソナルトレーナー
向高 怜
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